未来の家族へ

 

いつかは子どもが持ちたい。

でも、LGBTで子どもを持つってどうしたらいいの?

そんなL&B女性向けの情報です。(それ以外のセクシャリティの方は一部ご参考にして頂ければと思います)

 

人工授精で子どもを持ったLマザー、Bさんに体験談などを交えて文章をお寄せいただき、

あわせて複数のLマザーにもご協力いただきました(ありがとうございました!)

ただし、BさんをはじめとしたLマザーたちも、わたくし管理人も、医療従事者ではありません。

そのため、ここに記載されている情報は、専門的なものではありません。

あくまでも個人が体験したことを元に「同じような思いをされている方のために」と提供くださった

情報をまとめたものになります。

そのあたりをご了承の上、お読みいただければ幸いです。

酸っぱいことを申しまして大変恐縮ではありますが、当方では内容につきましてはいっさいの責任を負いかねます。

文中に出てくる方法、特に金額などはあくまでも目安とお考えいただき、トライされる場合はくれぐれも

個人で改めてお調べになることをお勧めいたします。

(こんな言い方でごめんなさい!)

 

それでは、どうぞ!

 

 

【子どもをつくるってどうすればいいの?】

 

 

LGBTだけど子どもがほしい!!!……と、あなたが考えたとして。

まあ、実現までにはたくさんのハードルがあるわけですが、

まずは、どうやって子どもをつくればいいのか?その具体的な方法がイメージできない……という人が多いです。

そこで、私が思いつくかぎりの「子どものもちかた」を上げてみようと思います。

 

一番かんたんなのは、ずばり「異性とセックスすること!」

と、みなさんは考えるかもしれません。

でも、それはLGBTにとって、なかなか簡単なことではありませんよね。

恋人ではない、しかも性的対象でもない異性と、子づくりのためだけにセックスをする……

1回かぎりで、確実にさずかることがわかっているなら、まだ、ガマンできるかもしれません。

でも、これはあんがい知られていないことですが、男女が避妊なしにセックスをしたとしても、子どもってカンタンにできるとも限らないのです。

子どもをつくるために必要なのは、「卵子」と「精子」が出会うこと。

ですが、卵子は、約1ヶ月のあいだに、約24時間しか受精能力がありません。

どんなにセックスをたくさんしたとしても、その24時間のあいだに、卵子と精子が出会わなければ、妊娠はしないのです。

また、卵子と精子がジャストミートしたとしても、その卵子がぶじに受精し、受精卵となって、母体の子宮内に宿り、さらにぶじに生まれるまで育つ確率は、だいたい8~10%と言われています。

ですから、あなたが下記にあげるどんな方法でトライするにしても、1~2回のトライアルで妊娠できるのは、かなり低い確率(!?)だと思ってください。

子どもがさずかるまで、毎月毎月、異性とセックスし続ける……

まあ、そういう選択もなくはないですが、なかなかそれは受け入れがたいですよね。

ですから、実際にセックスすることなしで、子どもをつくると考えてみましょう。

それには、下記のような方法があります。

 

 

I 精子提供者といっしょに

 

生殖能力を持っている男性から、精液を提供してもらって、女性が自分でそれを膣内に入れるという方法です。

精子提供者は、ゲイの友人、ゲイフレンドリーな友人、身内の男性など、可能性があるかと思います。

筆者の知り合いは、mixiやインターネット上の「子どもがほしいゲイ・ビアン」サイトや、「ゲイ・ビアンの友情結婚」サイトを通じて、お相手を探した人が多いです。

 

とにかく、必要なのは、

①排卵日を特定すること

②排卵日にあわせて、精子提供者から精液を提供してもらうこと

③精液を安全に体内に入れること

これができれば、1回あたり、約8~10%の確率で、妊娠することができます。

自力でやれば、お金はかからず、労力だけですみます。

それでは、具体的な方法を、カンタンに説明していきます。

 

①排卵日の特定は、基礎体温をつけることか、排卵日チェッカーを使用することで、行います。

基礎体温をつけるのは、だいたいの自分の排卵周期のメドをつけるため。

これがないと、暗中模索することになりますから、子どもがほしいと考えている人は、前もってつけておくといいでしょう。

少なくとも3ヶ月以上のデータがあると、いざ、実行するときに、とてもスムーズです。

予想排卵日が近づいたら、排卵日チェッカーで排卵をたしかめます。排卵日チェッカーは、一般のドラッグストアで手に入ります。予想排卵日の数日前から、毎日決まった時間にチェッカーを使うと、確実です。

 

②排卵日チェッカーに陽性反応が出たら、それから24~48時間以内に排卵がおきます。

ですから、体内に精液を入れるのは、陽性反応が出る前日~2日後くらいにすれば、卵子と精子がランデブーできる可能性が高いです。

精子提供者に連絡し、その期間中に精液を提供してもらいます。期間中に、時間をおいて(中1日くらい)2回くらい入れると、より確率があがります。

 

③提供される精液は清潔な器に入れてもらいましょう。東急ハンズなどに売っている医療用のプラスティックケースなどがいいかもしれません。

精液は、体温に近い温度で運べば、3~4時間くらいは品質をたもてるので、その間に受けわたしをします。

受けとった精液は、やはり東急ハンズなどに売っている医療用の注射器(針なし)で吸いとり、膣内に注入します。そのまま15~30分ほど横たわっているといいと言われます。

もしも、卵子と精子が受精し、ぶじに子宮内に着床すれば、つぎの生理が来ず、妊娠したということになります。

 

また、①~③を産婦人科医にやってもらうこともできます。

いわゆる「人工授精」とよびます。

この場合、精子提供者といっしょに、産婦人科に行き、「人工授精を希望します」と言えばしてもらえます(医療行為ですので、夫婦のふりをする必要があります)。

プロが確実にやってくれるので、安心かもしれません。人工授精の費用は、診察費込で1回あたり2万円くらいです(初診料は別)。

 

          メリット:

          ・子どもの父親になる人を、よく知ることができる(おもに人格や外見など))

          ・場合によっては、精子提供者にも、子どもの養育にかかわってもらえる

          ・お金がかからない

          デメリット:

          ・子どもができるまで、排卵日に合わせて、毎月くりかえさなくてはならない

          ・子どもができたあと、子どもをめぐる権利などについて、トラブルになる可能性がある

 

 

II 精子バンクを利用する 

 

北米では、同性愛者やシングルマザーが、バンクから精子を買い、子どもをつくることが一般的になっています。が、日本では、「婚姻しているカップルで、男性不妊であると診断されている人」しかいけないと、日本産婦人科学会によって決められています。

つまり、日本にいるかぎり、「Lの世界」のように、気軽に精子バンクから買ってくるというわけにはいきません。

ですから、日本在住のレズビアンが精子バンクを利用したい場合は、北米のバンクから個人的に輸入することになります。

その方法については、「子どもがほしいから」に詳しいので、そちらを見てください。

 

「子どもがほしいから」とはまた別の、北米の精子バンクを利用したLマザーに聞いた情報も追加しておきましょう。

彼女の使ったバンクでは1回分が約$450~$550だったそう。

また、バンクでは妊娠する人は3回目までがピークで、そのあとは極端に確率が減るから一度の妊娠に5回分の注文が目安だと言われたそうです。

 

バンク利用時の注意点としては

・バンクとの取引にあたり、英語でのコミュニケーションが必要です

・バンクから日本への取り寄せは個人宅宛にするとしても、保管を自宅ですることは困難なので(医療用の冷凍庫があったほうが良いかと思われます。自宅の冷凍庫は温度を保つことが難しいですし、なにより冷凍枝豆なんかの隣で何万円もする精子を長期保存しておきたくないでしょう!)、まず、協力してくれる産婦人科を探すことが必要です。その後、精液は産婦人科で解凍され、「人工授精」してもらうことになります。つまり、人工授精の費用(1回約1.5~2万円ほど)がかかります。

 

          メリット:

          ・子どもの父親の詳細なデータを見ることができる

          (身長体重や最終学歴。場合によっては知能指数、家族係累の遺伝疾患など)

          ・子どもをつくる/育てる上で、個人としての男性を一切、関わらせずにいられる。

          ・精子提供者となる男性との精神的/物理的なすりあわせが不要。

 

          デメリット:

          ・お金がかかる

          ・精子取り寄せのために英語力が必要

 

 

III 「自称・精子バンク」って、どうなの?

 

インターネットで「精子バンク」と検索してみるとと、「無料で精子提供しますよ!」とうたうサイトが、たくさんヒットします。

しかし、Iで書いたように、日本には個人的に取引のできる、公的な精子バンクは存在しません。

つまり、これらの「自称・精子バンク」は、すべて個人の意志で精子提供をしている人たち。私たちのとなりにいるような、ごくふつうに生活をしている一般人だと思われます。

なかには、かなりしっかりとした組織のように見える立派なサイトもたくさんあります。

が、だいたいの場合、精子提供希望の男性が、1人で運営していることが多いようです。

ネット上から連絡すると、精子の提供前に面接があったり、カンタンな書類審査や、契約書をかわすこともあるようです。その後、精子は手わたしや郵送などで、ゆずってもらえるそうです。その後は、Iで書いたような方法で、自力で人工授精をするようです。

 

お金がかからないことや、面倒のなさなどから、これは、一見、利用価値のある選択肢のように見えます。

ですが、これはすべて、個人どうしの取引になりますから、利用者は、なんらかのトラブルになる可能性から、完全に守られているわけではありません。なにかトラブルが発生した場合、保護してくれる機関はありませんから、自分で直接、警察や役所などとやりとりをする必要がある……と覚悟しておきましょう。

また、海外の精子バンク団体の場合、1人の精子提供者から10名以上の子どもが産まれた場合、それ以上は子どもをもうけることがないよう、打ち止めになるというシステムがあります。

これは、万一の場合、子どもどうしが偶然に出会って恋に落ちたりするリスクを減らすためらしいです。

個人サイトの場合、このような配慮をしていることはありません(実際、サイトを見ていると、すでに10人近い「実績」を誇っている組織や個人もあるのですが……

「絶対に使わないほうがいい」と言いきる根拠はありませんが、利用はあくまでも自己責任で。

サイトから受ける印象や、クチコミを鵜のみにせず、本当に安全なのか、トラブルは回避できるか(金銭的なものだけでなく)、相手の人間性なども見きわめて選択してほしいと思います。

 

          メリット:

          ・精子を手に入れるのに、一番めんどうが少ない

          (精子提供者が善良な人ならば)

          ・お金がかからない

          デメリット:

          ・精子提供者の身元は保証されない

          ・安全性への保障がない

 

 

V 「産む」以外の方法はあるの?

 

①養子はとれないの?

 海外のセレブが、シングルであっても、恵まれない子どもを引き取って育てるという事例を見聞きしますよね。

が、現状の日本では、公的機関をつかって養子をとることはできません。

公式の養子をとる条件に「婚姻している夫婦であること」というのがあるからです。

(逆に言えば、友情結婚をしている人は、これを検討できるということですね)

 

公的機関を利用せず、たとえば知り合いや親戚などから養子を迎えるならば、可能です。

ただ、自分の身の回りや、知りあいの中から、子どもを養子に出したいと思っている人を探す……しかも、トラブルなくその子を引き取る……というのは、けっこう難しいことかもしれません。加えて、生母は強い法的な権利を持っている、という点も考慮しておく必要があります。

でも、もしもそういうチャンスがあったら、前向きに考えてみてもいいでしょう。

実際、親の死亡などにより、子どもを引き取っているLGBTの方も存在します。

 

 

②恋人の連れ子をいっしょに育てよう

レズビアンが「子持ち」になるのに、じつはこれが一番多い方法かもしれません。

子どもを育てている人と恋をして、いっしょに育て、家族になるという道。これもいいものですよね。

 

 

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